終身雇用制度、高齢者による自動車事故、ビットコインについて
GWからの数週間で色々な変化が起き始めていますね。
①つは終身雇用制度の崩壊。
②つめは高齢者の自動車事故。
③つめはビットコインの上昇。
いよいよ日本にも少しずつではありますが、波が押し寄せようとしているのが実感できています。
今回は上記3つの事柄が何を日本にもたらし始めているのか、どんな変化を示し・もたらしているのかを考えていこうと思います。
①終身雇用制度の崩壊
経団連の会長が2019年5月7日に終身雇用について「制度疲労を起こしている。終身雇用を前提にすることが限界になっている」との発言がありました。
さらに2019年5月13日の会見でにトヨタ自動車社長から「雇用を続ける企業などへのインセンティブがもう少し出てこないと、なかなか終身雇用を守っていくのは難しい局面に入ってきた」との発言がありました。
今回の発言は経団連会長とトヨタ自動車社長からのものですが、おそらくそのほかの会社もこれからは終身雇用ではなくなってくるかと思われます。
また、中外製薬の小坂達朗代表取締役社長兼最高経営責任者(CEO)からは「適材適所ではなく、適所適材に変えていくということが大事だ」という発言もありました。
つづけて「これまで人ありきでポジションを考えてきた。しかし、ポジションがあって重要な人に担ってもらうという流れを作る」とのことです。
この考え方になるとどうなるのか、おそらく優秀な技術を持った人に役割、つまり仕事が集まり、技術を持たない人には仕事が来ないということがより顕著になると考えられます。
しかし、これらの流れはずいぶん前からみなさんも感じ取れたことではないでしょうか。
先に入社したというだけで、大した技術もない人材が後から入ってきた優秀な人材に大きい態度をし、給料も先に入社した人のほうが多い。多少の問題を抱えていても正社員なので会社は辞めさせることができない。こういった光景・話は誰かしら一度は見たことや聞いたことがあるのでないでしょうか。
上記の例は今回の流れで減っていくことが予想されます。
ですが逆にとらえると、今までのように、就職できたからといってスキルの向上などに努めないと、使えないと判断された時点で首を切られる可能性が高くなるということです。
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②高齢者の自動者事故
2019年4月19日に高齢者による自動車事故がありました。
この事件以降、高齢者による自動車運転の危険性と、免許の返納を上げる声が多くなってい来たかと思います。さらに今回の事故のニュースを受けて特にTwitterでは「高齢者の事故が増えてきており、そのせいで若い世代が割を食っている」というふうに解釈されている方が多いと感じました。
しかし警察庁の統計表のページを見ると年齢送別の免許保有者の交通事故件数は高齢者による件数が顕著に多いわけでもなく、若い世代と比較しても若い世代のほうが多いのです。
しかし、その一方で、現在日本は少子高齢化社会であり、年金・年功序列・景気悪化などにより「若い世代が割を食う」状況になっています。
そもそも政治が高齢者を優遇するような対策が多くなるのは選挙における投票数において高齢者による割合が高いためですが、そもそも高齢者のほうが人口が多い時点で若者には不利な状況です。(もちろん若者の政治への関心が低いことやその他数多くの問題はあると思います)
皆さんは今回の高齢者の自動車事故の報道を見てどのように感じましたか。「高齢者の事故が増えてきており、そのせいで若い世代が割を食っている。」と感じましたか。半分不正解で半部正解のように取れますね。
③ビットコインの上昇
2019年5月13日にビットコインが昨年7月以来の高値となる7,963USDを付けて8,000USDに接近しました。
ビットコインは過去には2017年12月に過去最高の20,000USDを記録し、その後2018年11月には4,000USDを割ってしまいました。
その際、世間では信用のない通貨という印象がより強くなりビットコインバブルは一時の流行とみなされました。
しかし今回ビットコインが再上昇しました。
なぜ今回上昇したのかという理由に関しては様々な意見があるかと思われますが、単純に考えてすでに様々な企業がビットコインでの決済導入を始めており、その重要性はもはや無視できないものです。
その他、仮想通貨が注目を浴びていることに関しては別の記事で書こうと思います。
前回の高騰から仮想通貨の動向を追っていた多くの方が今回の上昇に乗れたのではないかと思われます。
現在値は下降気味ですので、中には最高値付近で購入した方もいるかもしれません。
ですが今回重要なのは「ビットコインの状況に目を付けており、情報を収集し、エントリーするか迷う。」ことが重要だったと思います。
もちろんこの流れに乗れことに越したことはありませんが、フィールドに立つことができたのならば、あとはしっかりとした経験を積みさえすればいつか来るであろうチャンスに乗ることができる可能性があります。
しかしフィールドに立つことも出来なかった方はどうでしょうか。
今後もひそかに迫るチャンスを見逃していくことになると思われます。
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3つの出来事から
雇用に関しては、終身雇用もですが、ロボットによる自動化も気になりますね。
すでに投資銀行などではトレードはAIが行っていますし、工場や倉庫での作業はロボットによる自動化が行われています。(有名所で言えばAmazonですね)
社会構成の変化に関しては、近年何かと問題となった出来事を社会構成の問題につなげ、なんだか煽られているかのようにも感じますね。
人々の心の中に普段表面に出てこない考え・気持ちがそうさせるのかもしれません。
投資に関しては、次から次へと新しい商品が出てきていますね。
最近ビジネスモデルやマーケティングに関して調べていたのですが、新しいモデル、その問題点、そしてさらに新しいモデルというのがどんどん出てきているのですね。
仕組みなどを調べるととても面白く、色々なことに色々なものが利用されていることがわかりました。
新しいものごとに対しての表面しか理解できておらず、それらがどのような仕組みになっているのか、そこを理解していかなければどんどん新しくなる世の中に対してついていけなくなり、表面的には利用しているようで本当はいいように利用されてしまうのかもしれませんね。
3つの出来事から思うのは
●時代の流れの変化の「速度」が思っているよりも速い。
●情報の「信頼性」を見極める必要性。
●「新しい物事」への正確な理解。
速度が速いと表現したのは、何かしらの政策・対策が発表されてから、実社会に変化を及ぼすまでの期間が短くなっているのかもしれないという意味です。
「いつかAIに仕事が奪われる」というのはよく聞きますが、もしかしたらAIによって仕事が奪われる「いつか」はすぐそこまで迫っており、知識や理解が不足しているがために知らないうちに進んでいて気づいたころには世界はガラリと変わってしまっているのかもしれませんね。
おわりに
このブログのテーマにもなりつつありますが、「自分から情報を取得し、考え、そのうえでチャンスを乗るか否かの選択する。」これが人生において重要なことだと思います。
人は選択肢が増えると考えることをやめてしまう、といった研究結果があるそうです。
保険なんかがいい例かもしれませんね。選択肢が多く、内容が複雑だと営業の方などの言うように選択してしまうそうです。もちろんそれが悪いことだとは言いませんし、自分で考えることに時間を奪われるよりプロの言うことを聞くのが最良の選択、という考え方も出来るかもしれません。
しかし自分の人生に関しては自分で選択していきたいものです。他人の選択に乗っかるだけの人生は楽かもしれませんが、果たして自分の人生なのでしょうか。
情報過多のこの時代、何か一つ選ぶのにも情報を取捨選択したりと色々大変ですが、人生における重要な選択は自分の意志でしていきたいと思います。
皆さんは「これまで」はどうだったでしょうか。そして「これから」はどうでしょうか。
考えたときに、これから先何をすればいいか見えてきそうですね。
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